2012年12月15日土曜日

久留米絣。

久留米絣。




実は先日まで久留米絣というものを知らなかった。

 仲御徒町と秋葉原を結ぶ総武線 高架下に AKI-OKA 2K540というスポットがある。
ここは、様々なジャンルのデザイナーさんや作家さんたちの品物が買えるショップが並ぶ粋なスポットだ。

鈴木さんはこの場所が好きで 近くに行くと寄るようにしている。

そこで 久留米絣と出会ったのである。

以前より 久留米絣の置いてあったお店は知っていて、前に来た時は竹でできたコップを買ったことがある。
その時も絣で出来た洋服は見ていたのだが、値段が張るので 少し遠巻きにしていたのだ。

先日訪れた際、つげの櫛が気になり、手にとって見ていたのだ。

つげの櫛を見ていながらも、視界の隅に久留米絣のワンピースが映っていた。
とても気になってしまい、「手にとってみるくらいいいじゃないか」と思い、
ワンピースを1枚ずつ、見ていった。

・・・・・・・・・・ 可愛い。 すごく可愛い。

そして何より、手になじみ味のある絣の肌触りに愛着がわいてしまった。

お店の方が、着てくださってかまいませんのでぜひ どうぞ。
と薦めてくださった。

「・・・・・・・いえ、着てしまったら 買ってしまう気がするし・・・」なんて最初は言っていたのだが、お店の人が 久留米絣の事を丁寧に教えて下さり、
最初に試着をお断りした10分後には、店内隅にある 試着ルームで 久留米絣のワンピースに袖を通していた。

 久留米絣とは、江戸時代後期に現在の福岡県 久留米市で作りだされた日本三大絣のひとつだそうで、約200年前に「井上 伝」という12歳の少女の発案により考案されたものだそうだ。
図案通りに経糸、横糸をくくり、柄をつくり その柄と柄を重ねることで濃淡の柄や色合いを作り出す 先染めの織物で 作業工程は約30工程もふむとか。(お店の人情報)
1976年に伝統工芸品に指定されている。

伝統工芸品。

鈴木さんは 伝統工芸品に弱い。

よくデパートでOLさんが「クリスマス限定のコスメ」発売と同時に買えた~♪ だとか、
デパ地下で 「季節限定極上スイーツ!」 なんていうのに 女子が 「わ~! 限定だって!食べてみようよ!」 ・・・・・・・・・・・などというのと同じ感覚で、鈴木さんは 「伝統工芸品」 に弱い。

昔の人が生活の知恵だったり、工夫を重ねたり また地域柄 息づいてきたものだったり、大切にしてきた その品物たちが、何年も 何十年も 何百年たっても残っているなんて、ときめかない訳がないのだ。

 試着した久留米絣の文様を手でなでながら、大事に着て 何度も洗っていくうちに 柔らかく、肌触りよく なじんだ そのワンピースを想像した。

そしてそれは自分の中にすっかり溶け込んでいたのだ。

***

お店の人に丁寧に包んでもらった 久留米絣のワンピースを手に、他のお店も見て回った。
色々な品物を手に取りつつも、右手に下げられたワンピースの入った紙袋がうれしくて仕方なかった。

家に帰ってから、すぐさくら君に 久留米絣のワンピースを見せてみた。

最初は興味なさそうにしていた彼だが、着てみて うれしそうにしている姿をみてか、軽く尻尾を振ってくれた。




  



2 件のコメント:

  1. こんばんわ

    伝統工芸品好きなんですね。

    久留米すがり(漢字が出せない)って初めて知りました(^^)
    着たら買ってしまうかもと、断わっていながらやっぱり着て結局買ってしまったんですね(笑)

    そのうち、さくら君が姿を見て尻尾を振った、久留米すがりの姿を載せて下さいm(__)m

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    1. やなちゃんさんへ
      こんばんわ。
      伝統工芸品、好きですね~。つい手にとってみたくなります。
      もっといろんな場所に旅していろんなモノをみてみたいです。
      絣のワンピース本当に良くてお気に入りです。普段会社にも着て行きます。10年は着れるな~なんて思っています。(もっと長く着たいですが)
      そうですね、絣のワンピ姿、そのうちUPしようと思います。

      鈴木

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