2017年7月29日土曜日

杏の入院

杏が突如具合が悪くなり、入院した。

今はもう退院しているけど備忘録というか、自分への戒めをかねて記録に残すことにしました。

■7月23日
この日は休日でずっと さくぽんと杏と一緒にいたけど朝も昼も杏はいつもと変わらず元気だった。

体調に異変が起きたのは午後3時頃。

杏が吐いた。

猫は毛玉も吐くし、わりと吐く事が多いのでいつもの事かな、と思っていた。
1日に何度か吐くこともありさほど気には留めていなかった。

数回吐いた後、しばらくは落ち着いていた。

夜、また杏が吐き始めた。

なんだか今日は吐く回数が多いな…と少し不安になってきた。 吐いているものを見ると、透明のとろみ?のある液体。泡っぽい感じもする。

時計を見ると21時は過ぎていて、動物病院は終わっている時間だった。

またしばらくすると落ち着いたので、就寝した。

夜1時過ぎに杏の吐きもどしの声で目が覚める。 こんなに何度も吐くのはちょっとおかしいかも…と思い、さくぽんが夜間に体調を崩した時に連れていくかかりつけのお医者さんに連れていく事にする。

病院に電話をして、様子を話す。
杏は子猫の頃からずっと元気で避妊手術をした時以来病院に行くことも無かった。(ワクチンは子猫の時は接種していたけど、その後は家から出さないのと ワクチン接種後はぐったりしてしまうのでそれもありここ最近は注射をしていなかった)

先生にひととおり容体を話した後、タクシーで病院へ向かう。15分ほどで着く。

診察室に行くまで15分位待って、診察がはじまる。

普段病院は来ないし、私以外の人間ともめったに接しないので ものすごく怖がり暴れた。

なんとか診察をして、どこまで検査をするか聞かれた。

必要ならエコーもレントゲンもとれるがどうするかと。今まで1度も具合が悪くなった事が無かったので、今回も吐きもどしもさほど重くは無いと思ってしまったのがそもそもいけなかった。

先生は、では吐き気止めの注射をして様子を見ましょうとおっしゃって 私もそれでお願いしますと承諾した。

診察をおえた杏を抱っこしてまたタクシーで帰宅した。家についたのは3時頃だった。

その夜はその後吐く事無く、また眠る事にした。

■7月24日

翌朝、その日はどうしても片付かなければいけない仕事がありいつもより早めに出社する予定でいた。

さくぽんはいつも通りだけど、杏はあまり元気が無いように見えた。抱っこすると体が少し熱いような気もした。気がかりだったけど、職場に向かった。 どうしても片づけなければいけない仕事を終えて、やはり杏の事が心配だったので上司に中抜け出来ないか相談して、OKをもらったので 大慌てで家に帰った。杏の避妊手術をした自宅の近所の病院に電話をする。

すぐ来れますか?と聞かれ 急いで向かう旨伝えて杏をキャリーに入れて自転車で5分で病院についた。 夜間診療を受けている事と、その際受けた注射の薬の名前を伝える。

採血とレントゲンをする事になって、調べたら杏の肝臓の数値GPT/ALTが655まであがり(普通は高くても100位らしい)明らかに肝臓に異常をきたしていた。

杏はその場で即入院になった。

レントゲンの結果は胃と十二指腸の間にぼんやりとしている何かがあるが、それが何かは良くわからないといった見解だった。

先生から「まだ若い猫なのでいきなりこんな風になるのはあまり考えられない。なにか毒となるものや、誤飲はしなかったですか?」と聞かれた。

その時は全然思いも浮かばず、ちょっとわからないです… 無いと思いますが…と答え、杏はひとまず点滴をして肝臓の数値を正常にする処置がとられた。

診察室の奥から悲痛な鳴き声が聞こえてくる…

また職場へ向かわないといけなくて、杏を病院に残して職場に行くのがつらい。
夕方電話で様子を聞きたい事を伝え大急ぎで職場へ戻った。

職場に向かう電車の中で何かおかしな事はなかったか考えた。

肝臓の数値がおかしいのも色々原因はあるみたいだけど、草花は家には無いし、食べ物も落ちてない…。
異物の場合、最悪手術になると先生は言っていた。

***

夕方電話をすると、点滴はもうしばらくしていないと駄目との事、また杏が暴れてしまい 診察をしようとしてゲージから出そうとすると脱走して診察室の隙間に逃げ込んでしまい治療が出来る状態ではないと言っていた。今夜はこれ以上は点滴以外出来ないので明日また様子をみましょうとなった。

■7月25日
杏、引き継き入院。

先生に電話をすると今日はいくぶんか落ち着いていて、造影剤の検査をするとの事だった。

バリウムのような液体をのまさせて、時間を少しずつ置きレントゲンで撮影して内部の様子をみるのだそうだ。

造影剤の検査が終わるころまた電話をする。

胃の動きが悪く、液体がながれるまでもの凄く遅く普通はそんな事はないそうだ。
でもなんとかゆっくりながらも液体は腸まで流れていると言っていた。

この日は仕事が朝から夜遅い時間まであり、面会に行けない。夜間診療ですぐ血液検査をしていたらもっと早く処置できていたのに・・・・ 杏に申し訳ない。 先生に杏をお願いします、と言って電話を切る。

■7月26日

職場の上司に相談して、出勤時間を遅くしてもらい朝イチで面会に行った。

病院について入院している杏のゲージまで行くと、杏はゲージの隅でじっとしていた。

杏ちゃん、と声を掛けると驚いた顔でこっちをみた。

足には点滴。


何度も何度も撫でて声をかける。


しばらくすると杏から私のほうに寄ってきていつも甘えるときにお腹に顔を埋めるんだけど、同じようにしてきた。カラーが巻いてあるから私に顔を埋めれなかったけど、ぐるっと腕を回して抱きしめてきた。入院した時のような体の熱さは無かった。


しばらく杏と一緒にいて、その後で先生の話を聞いた。

杏の血液検査の結果肝臓の数値はだいぶ下がり600を越えていたものが421まで下がっていた。

今日はどんな処置なんでしょうか?と聞くと昨日と同じくレントゲンで確認しますと言っていた。

私の家はさくぽんも杏もすべらず部屋を歩けるようにコルクマットを敷いている。
杏はよくコルクをかじるくせがあり、それでも注意するとやめたし ここしばらくはコルクを噛んでいなかったと思うけど、ひょっとしたらコルクを噛んで飲んだのかもしれません…と先生に報告した。

昨夜部屋中を見てみたら、確かにコルクが一部かけたようなところがあった。

先生にまた電話しますので、と言って 病院から職場へと向かった。

夕方頃、仕事の合間をみて病院に電話をした。

先生がおっしゃるにはレントゲンで確認したら、胃になにか入ってると。

麻酔が心配だったけど、肝臓の値がだいぶ下がったのもあり、内視鏡検査をお願いした。
結果、胃には朝病院でなんとか一口食べさせたフードだけあり、異物は発見されなかった。

胃の組織を一部とり、病理検査をする事になった。入院していた病院は、分院で翌日は病院が休みなので今夜は本院に行き入院するとの事で、ただでさえ病院が怖いのに搬送までされてどんなに怖いだろうかと心苦しく思う。。

誤飲していた可能性で内視鏡をしたものの、何も出なかったので 明日、また検査の結果を待って 治療方針を相談しましょうとなった。

■7月27日

お昼頃病院に電話をする。

先生がコルクの破片、うん○から出てきました!とおっしゃった。

やっぱり誤飲だった…。

杏には本当に申し訳ない。 でも原因がわかって少し安堵した。

杏がコルクをかじるのを何度もみていたのに、多少噛んでもすぐ吐いてたし、大したことは無いと確かにたかをくくっていた所があった。

私がちゃんとしていたらこんなに苦しい思いをしないですんだのに。杏には謝っても、謝り足りない。


それでも・・・・
開腹手術にならなくて良かった… 

血液検査の数値も落ち着いていて、当初出ていた黄疸の症状は無くなっていてずっと病院にいるストレスを無くしてあげたいのもあり、お迎えに来ても大丈夫ですよと言ってもらえたので、仕事の後迎えに行きます、と先生に言って電話を切った。

***

仕事が終わるまでがもどかしく、残業をしないで定時であがる為ものすごいスピードで仕事をして退社の鐘と共に職場を出た。

大急ぎで病院へと向かう。

診察室に通され、キャリーに入った杏と再開した。

杏はだいぶやせていた。

入院中は食事をうけつけず、点滴で栄養を取っていた。

あんちゃん、ごめんね。おうちに帰ろう、と 病院のキャリーから自分のキャリーに杏を移動させた。

先生から、これが出てきたものです、と小さな袋に入ったコルクの破片を渡された。

確かに私の部屋に敷いているコルクマットだった。


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